徳武弘文さん死去 伝説のギタリスト73歳の軌跡

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ギター界の巨星・徳武弘文さん死去―73歳の音楽人生

日本の音楽史に残るギタリスト、徳武弘文(とくたけ・ひろふみ)さんが2025年5月14日、73歳でこの世を去りました。北海道函館市出身で、愛称は「Dr.K」。その温かなギタートーンと圧倒的な演奏力で、多くの音楽ファンに愛されてきました。

■ 数々のアーティストと築いた“音の会話”

徳武さんのキャリアは、ただのギタリストにとどまりません。吉田拓郎、竹内まりや、泉谷しげる、大瀧詠一、松田聖子など、名だたるアーティストと数えきれない共演を果たし、日本の音楽シーンを根底から支えてきました。

中でも2008年、ニューヨークでギターの神様レス・ポールと共演したエピソードは、今も語り草。日本人で唯一その舞台に立った彼は、まさに“選ばれしギタリスト”だったのです。

■ Dr.K Projectとソロ活動

1989年にはアルバム『Dr.Kの調律』を発表し、ソロとしても活動開始。自身のバンド「Dr.K Project」で日本各地を巡り、ギターの楽しさと深さを伝え続けました。

また、ギター教則DVDや専門誌での連載など、後進の育成にも尽力。多くの若手ミュージシャンが、彼の音を追いかけ、ギターを手に取ったことでしょう。

■ 最期まで音楽と共にあった人生

2025年3月には、闘病中の徳武さんを支援するチャリティライブが開催されました。息子である徳武孝音さんも参加し、会場は愛と音楽で包まれました。

そして5月14日、静かにその生涯を終えた徳武さん。SNSではファンや関係者が続々と追悼メッセージを投稿し、その偉大さを改めて噛み締めています。


🎸「弦が切れても、響きは残る」

徳武弘文さんのギターは、もうステージで鳴り響くことはありません。

でも、彼の弾いた一音一音は、私たちの心のどこかで今も共鳴しています。

たとえ弦が切れても、その響きは永遠に残り続けるのです――。

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